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ピン札と恋に落ちる

金曜の昼。今夜飲むのに少し手持ちが足りないな、ついでに明日から一週間帰省だし5万くらい下ろしとくか。そんなことを考えながらコンビニへ向かった。

いつものスリーエフ。いつものATMで流れ作業を終えようとしていた私に、予想していなかったものが目に飛び込んだ。


ピン札だ。

う、美しい。なんて美しいんだ。


ピン札は何故こんなにも私の心を乱すのか。お高くとまって居る綺麗な女と言うよりは、大切にしてあげたい箱入り娘のようなあの感じ。誰にも触れられたことのない、言ってしまえば処女が一糸纏わずそこに居るような。処女厨の気持ちちょっとだけ解るぞ。というか処女厨って一発で変換出来ちゃうのまずいだろiPhone

ハダカの処女と、体感時間としてはしばらく、実際は2秒くらい見つめ合った私は、「さっさと取れよ」というATMの怒りの機械音に正気を取り戻した。慌てて彼女を財布へ滑りこませる。

ピン札が5枚。今夜の飲み代のために崩すのがなんだかもったいない気がして、あと7千円下ろした。処女が7枚そこにいた。