読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

車の話

車が好きだ。

ひとつ前の記事で原付が好きだと書いたが、原付の7倍は車が好きだ。


車の場合、外がどんなに暑かろうが寒かろうが、自分にとって最も快適な温度で目的地まで移動できる。

「東京の夏なんてへっちゃらって感じ?」
これ。沖縄出身だと伝えると、3人に1人の確率で言われるこれだ。そんなことない。だって暑かろうが寒かろうが移動は車なんだから。東京の方がよっぽど暑い。そして馬鹿みたいに寒い。それなのに外を歩かねばならない。ものすごく理不尽だ。




私の思う車の良さはもう一つある。乗れば勝手に音楽が流れ、そして好きなだけ歌えることだ。毎日の職場への往復も、音楽収集の時間及びカラオケの時間となる。全くもってストレスにならない。
東京へ来てから、一人カラオケに行くようになった。あと、音楽を聴く時間が減った。意識的に音楽を聴かねばあっという間に疎遠になってしまうことに気付き、改めて車生活の良さを感じた。



例に倣って発表すると、私の車デビューは18の頃だった。勉強もせず自動車学校へ通い、もちのろん校則で禁止されていた普通免許を取得した。
当時お付き合いしていた年上の恋人の車を借り、その恋人を助手席に乗せて練習し倒した。今になって考えると、命と車を預けていただき誠にありがとうという気持ちだ。



これは私サイドによる勝手な定義だが、運転が上手いということは具体的にこういう事だと思う。
・正確な車体感覚
・前後左右の車に迷惑をかけない
・危険察知能力がある
・乗ってる人が心地よさを感じる
・駐車がスムーズ

以上だ。今までこれを話して異論を頂いたことはないので、これで行きましょう。世間。そこそこ著名で発言力のある人、希望としてはくるり岸田繁あたりに公言していただきたいところだ。

ちなみに私はこれをオールクリアしているので運転センスはよい方だと思っている。



年上の彼は私が19の頃に新しく車を買った。それに伴って、練習として使わせてもらっていた先述の車を私にくれた。年数も走行距離もかなりいっていたが、初めてのマイカーとなったうす緑のワゴンR。それはそれは嬉しかった。


確か20歳の頃。一年ほど乗ったうす緑のワゴンRとの別れは、突然にやってくる。

病院に勤める彼を迎えに行く時にそれは起こった。その日はもの凄いどしゃ降りだったので、いつもとは違って病院の正面入口へ車をつけた。その瞬間だった。「プスン」というなんともコミカルな音を出して、車が見事に停止したのだ。キーを回すと、キュルルルというさも頑張ってます感は出すものの、エンジンがまったくかかってくれない。
場所が病院の正面玄関なだけに、即座に移動させないとマズい。
幸い彼が車に詳しかったので、あれよあれよといった具合に応急処置でエンジンをかけ、邪魔でない場所まで移動。そのままレッカー車を呼び、うす緑のあの子は御陀仏となった。

突然の別れ。特に必要は無かったのだが、廃車となる当日は工場へ出向き、最後のお別れをした。ちょっと泣いた。



その後新車を購入し溺愛することとなるのだが、ここまで来て気付いたことがある。
私はあまり物に対する執着や拘りのない方だが、車輪のつく物に関してはどうしても我が子のような愛情を持ってしまうようだ。

そして新車を購入した半年後に東京へ引っ越すこととなるのだが、頑なに「売らない!!!」と半泣きで言い張り、母親と揉めに揉めた。


新車で購入したうす緑のスペーシアちゃんは、今も実家の駐車場に停まっている。