秋葉原マクドナルドで地獄を見た

タイトルを「秋葉原マクドナルドにて'16」にし明日開催の下北沢の音楽フェスに寄せるか非常に迷ったが、どうしても"地獄"というワードを入れたくて丁重にボツとした。





マクドナルドにはどうしても負のオーラを感じるので、私の塩梅でいくと年に2度訪れるかどうかといったところだ。それも大抵が止むを得ず。




2016年も終わりが見えてきたところで、秋葉原駅前、たった今今年2度目のマクドナルドに立ち寄った。一階はカウンターのみで、席は二階にあるタイプの店舗。しかもブラインドが全て降りていて外から中の様子は全く見えない。嫌な予感はしたものの、カメラやPCといった機材を朝から持ち歩いていた私はとにかく一度腰を下ろすことを優先した。


チーズバーガーとナゲットを注文し、二階へ上がる。階段を登りきって気が付いた。これは天国へ続く階段ではなかった、と。

見渡す限りの黒、黒、黒。そうだここは秋葉原。完全なる私の思慮不足だった。

パーソナルスペース、何それ?な席と席の近さ。満席に近い店内で、客層は殆どがサラリーマン及びオタクの皆様。比率的に黒い服装が多くなるのも頷ける。黒、びっちり。オーラが暗すぎる。逃げ出したい。泣きそうだ。これならテイクアウトにして向かいのベンチで寒い中ハトを警戒しながら食べるほうがマシだった。


なんとか比較的マイルドな席を見つけ座るも、すでに気分は重い。


ほぼため息と同時にチーズバーガーをかじるが、胡椒の強さに驚き2咀嚼で思考が停止した。味が変わったのか、それともこの店のキッチンが今週バイトを始めたばかりの奴なのか、どちらにせよため息をもう一つつかねばならなかった。


左隣の外回りらしきオヤジは一点を見つめて微動だにしない。
右隣のシャクレた女子高生はイヤホンからアニソンの音漏れがひどい。



なんなんだここは。絶対地獄だろ。写真撮ってwikipediaの"地獄"の項目に添付してやろうか。呼吸がしたい。私だけの酸素が欲しい。




普段「食べるのが遅い」と言われがちな私だが、光の速さでブツを胃へ流し込み席を立った。





最も天国に近い場所はどこか考え、その足は自然と猫カフェへ向かっていた。